甲賀忍者の末裔は公務員で忍術が使えなかった件

海外の人に「日本と言えば何??」的な質問をすると、大体「スシ」「テンプラ」「ゲイシャ」「アニメ」とかそういう系の「THE外国から見た日本」みたいな回答が主だろうが、その中に結構な確率で登場する人物がいる。

「ニンジャ」だ。

こいつは日本人から見てもめちゃくちゃ格好いい存在である。なにせ日曜日朝の特撮ヒーローものでも幾度となく主人公になってるし。

そんな日本を代表する有名人「忍者」がその当時実際に住んでいたという屋敷があるというので見学に行ってきた。

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甲賀流忍術屋敷

場所は滋賀県甲賀市、新名神高速道路の甲南PAからすぐの場所に位置している。甲南PAにはスマートICがあるのでとても便利だ。

この忍術屋敷、日本で唯一現存する忍者屋敷とのこと。実際に当時の忍者が住んでいた屋敷を観光客用に展示している施設である。

最初に見せられるビデオが衝撃的な古さ

駐車場は比較的広めで20台ぐらいが屋敷の目の前に停められるようになっている。

外観はとても立派な茅葺屋根の屋敷だ。当時(だいたい1700年ぐらいに建立)はこんな感じの忍者屋敷がこの辺一帯にいっぱい建っていたんだろうか??村人全員忍者とかめちゃくちゃカッコいいよね。

靴を脱いで屋敷に入ると、まず入場料を払いパンフレットを受け取る。大人700円。

反射しまくりだが、玄関に入ると刀やら鎧やらが売られていた

屋敷はいくつかの部屋に分かれており、それぞれの部屋に工夫を凝らした当時の仕掛けがそのまま残っている。各所説明があったが、正直すげー面白かった。いや~、よくぞまあ当時の忍者はこんな仕掛けを考えたもんですよ。今の家にこんな仕掛けがあったら、セコムは商売あがったりかもしれない。

館内を見ていると、時間が決まっているのかいないのか、おもむろに館内放送が入り「紹介ビデオの上映を始めます」と入口左の大広間的な部屋に誘導される。

ビデオが上映される部屋には、「忍者茶」なる代物が。当時の忍者が実際に飲んでいたらしいというお茶。飲んだら忍者になれるらしい。

忍者になれると信じて飲んでみたが特に変化はなかった。

時間になるとビデオの上映が始まった。撮影、録音はご遠慮くださいと注意があったので各々イマジネーションを膨らませてほしい。

まず初めに「じゃじゃ~ん」という効果音と共にヘリコプターから屋敷を見下ろした映像が流れ始める。

??

いや、映像古くね??

あえて80’s風に映像をアレンジしてるのか??

めっちゃ古いやん!!!

古さで言うとこのレベルの古さだった。さすが日本で唯一現存してる忍者屋敷だけのことはあるよ。

ドキュメンタリービデオは途中で係の人が無情にもブチっと停止ボタンで打ち切り、はいっ!ようやく終わりました~次!!

みたいな感じで館内の説明が始まる。

忍者屋敷の歴史が紹介されている10分ほどのビデオだったが、時代の流れをひしひしと感じまくって内容はまったく入ってこなかった。

部屋に飾られていた番組撮影時の写真。

あっ、紹介ビデオの中で唯一覚えていることは、望月家の末裔(集合写真の真ん中あたりに映ってる黒スーツの人)は京都で公務員をしているそうだ。どうやら忍術は使えないらしい。

館内の仕掛けはすごい

衝撃のビデオを見終わった後は、スタッフが実際の仕掛けを紹介してくれる館内説明に移る。

VTRはかなりの衝撃であったが、館内の仕掛けはやはり本物で感心しっぱなしであった。まさしく忍者屋敷。部屋のありとあらゆる場所に外敵から身を守るための仕掛けが満載。

ここで各所の仕掛けを順不同だが紹介したい。

抜け道

敵が屋敷に侵入してきた際、隣の屋敷などにつながる抜け道を通って逃げられる仕掛け。

部屋の隅にある押入れの中にある。

押入れを開けると

安っぽい忍者がお出迎えしてくれた。

格安忍者の足元に抜け道があり、軒下を通って隣の屋敷に逃げられるようになっている。

しのび窓

家主の部屋の窓。一見はめごろしの窓に見えるが、向こう側に開くようになっている。

普段は開かないのだが、いざ外敵が屋敷に侵入してきた時は窓とサッシの隙間に紙や落ち葉を通すとあら不思議、窓が開く。

こりゃ、知ってる人間でないと開けられないよね。

引き戸

家主の部屋に入るための引き戸。この引き戸が部屋を覆っている。

普通の引き戸と違い、部屋の中側にあるはずの取っ手が無い。

外敵がこの部屋に侵入してきたら、外側からこの重い引き戸を閉めてしまう。すると敵は取っ手の無い重たい引き戸の部屋に閉じ込められてしまうという訳だ。

落とし穴

ちょっと説明が難しいが、この扉がどんでん返しになっており、

どんでん返しの向こうに足を踏み入れると…

この落とし穴に敵が落ちるという訳である。ちなみに深さは3mあり、敵は上がってこられずに捉えられてしまう。

押入れ

普段は布団を入れているはずの押入れ。なんと下のスペースからどんでん返しになっていて、部屋の外に逃げられるようになっている。

無事、部屋の外に脱出できた。

長押(なげし)

奈良時代以降の日本建築に多く見られた長押。

忍者屋敷の長押と鴨居の間には、短刀や短い槍を隠せるように隙間が空いている。

忍者の道具「忍具」

忍者屋敷には、仕掛け以外にも道具や書物の展示物も。甲賀忍者の歴史や歴史上の人物との関係性などとの関係も記されており、とても興味をそそられること間違いなしだ。

織田信長や徳川家康と甲賀忍者の関係性も面白かった。

ここで、有名な道具も少し紹介。

まきびし

忍者の持っている道具の代表格と言えば撒菱(まきびし)。

逃げるときに地面に撒くアレである。

鉄の撒菱もあるのだが、当時は沼などに生えている水草の「ひし」の実を乾燥させたものを使っていたようだ。その方が鉄より軽量だったそう。身軽に動く忍者としては、忍具の軽量化も重要だったようだ。

本物は危ないから、良い子のみんなはこれで遊んでね。

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手裏剣

よくテレビで見る、何枚も敵に向かって投げるイメージがある手裏剣。

だが実際は1、2枚しか持っていなかったようで、それも敵に当てるのが目的ではなく、あくまで逃げる際に敵を怯ませるのが目的だった。

これも撒菱と同じく何枚も持っていると重いからだった。

ここまで見ていただいて、気が付いた方もいらっしゃるかもしれないが、大体の仕掛けや道具は逃げる為に存在していた。決して敵を倒すのが目的では無かったのだ。

忍者の仕事というのは、元来「得た情報」を持って帰るというのが一番であって、わざわざ危険を冒して戦うよりも、無駄な戦いを避け逃げて生き延びるというのが一番大事だったという訳である。

忍者の存在は長いこと知っていたが、ここに来て忍者の神髄を初めて知った気がした。


やっぱり本物は危ないから、ゴム製が一番だよね。

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水蜘蛛

これもよく見たことがある道具だろう。水の上を歩くヤツだ。

しかし、実際の使われ方としては、足の裏にこれを履いて使うのではなく、真ん中の板のようなところにお尻を置いて、水中に下半身を付けて足でばたばた泳いで移動したんだそうだ。

バス釣りの際に使うフローターみたいな感じだろうか。

その他もろもろ

壁を登ったり、穴を掘ったりする時に使った苦無。飛び道具としても使える。

忍び刀があったり

甲賀忍者は火術に長けており、鉄砲も得意としていたらしい。

売店で撒菱も売っている。逃げる際に使えそうだ。

2階へ

忍者屋敷には2階もあり、密談をしたり、隠れ場所として使ったりしていたらしい。

2階に上がる階段は、普段は扉の中に隠されている。

侵入者を知らせる道具。縄を引くとカラカラと音が鳴り、屋敷に侵入者がいることを知らせたんだそう。

1階と2階は縄梯子でも昇り降りすることができたようだ。これは人形だけどね。

屋根裏部屋

彼は忍者の罠にかかったのだろうか?

薬売りと忍者

薬売りと聞くと、富山の方を連想するかもしれないが、滋賀県も有名なんだそうだ。

甲賀で製薬業が発達したのは、忍者が持ち帰った知識に加え、伊吹山から甲賀までが昔から薬草の宝庫だったこと、都に近かったことと、条件が揃っていたようだ。

近くの伊吹山(近いかな?)には国内でも有数の薬草自生地としても知られており、織田信長が薬草園を開いたのは有名な話。信長は当時、ポルトガルの宣教師に3000種もの薬草を栽培させ、今でも250種近くが自生している。

江戸時代に入ると忍者の役目はスパイ活動や諜報活動が主になっており、変装して全国を渡り歩くのにとっても都合が良かったのが薬売りという訳である。

平穏な日々が続くと、次第に忍者のスパイ活動も必要なくなり、薬売りを生業として生計を立てていたようだ。

忍者の変装や手裏剣投げ体験も

忍者屋敷では館の説明だけでなく、体験ものもある。

忍者に変装できたり、

実物の手裏剣を投げることもできる

ちなみにこのTシャツも売店で販売している。

まとめ

いかがたっだだろうか?

なんだかB級風にまとめようと思ってたのに、普通に施設紹介をしてしまった気がするが、とっても興味深い施設だったことは間違いない。

一般的な「人間離れした忍者」というイメージを大きく変えてくれるような場所だったので、近くに来た際はぜひ一度行ってみていただきたい。外国人の友達とか連れていけば、喜ばれると思うよ。

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